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天衣無縫(てんいむほう)ーー織姫さまの服は……?

天衣無縫

 

 

はじめに

 

ご機嫌よう!
 漢検漢字教育サポーターで塾講師の有でございます。

ここ数日、
よく「天衣無縫(てんいむほう)」という言葉をよく目にしました。

ということで、
本日はこの言葉についてご紹介します。

 

天衣無縫(てんいむほう)

 

昔の中国の話です。
郭翰(かくかん)という男のところに、
織女(しょくじょ/日本でいうところの織姫)が舞い降りてきました。

よく見てみると、
織女の服にはまったく縫い目がありません。

不思議に思った郭翰(かくかん)がその訳をたずねると、
織女はこう答えました。

「天衣(天に住まう人が身にまとう服)は、
針や糸を使わないで作るのですよ」

 

このエピソードから、
「天衣無縫(てんいむほう)」という言葉が生まれました。

 

もともとは
「詩や文章などが自然な感じで作られていて
(技巧をこらした形跡が見えず、自然で)、
ほころびがなく、美しいこと」
を表していた「天衣無縫(てんいむほう)」。

現代の日本では意味が変わって、
「おおらかで無邪気な性格(=天真爛漫)」を指す言葉として
使われています。

 

※本当はこのエピソードはもう少し長いのですが、
要所のみピックアップアップしてお届けしました。

 

おわりに

 

以上、
「天衣無縫(てんいむほう)」
という言葉ををご紹介しました。

 読んでくださりありがとうございます。
 それでは今日はこの辺で。
 ご機嫌よう!