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月旦評(げったんひょう)ーー何の評?

月旦評

 

はじめに


ご機嫌よう!
 漢検漢字教育サポーターで塾講師の有でございます。

今日から月がかわって10月になりました。
月初めの今回は、
毎月1日に決まってとあることをしていた、
昔の中国の二人の男性をご紹介します。

 

月旦評(げったんひょう)


昔の中国に、

許劭(きょしょう)と許靖(きょせい)という二人の男性がいました。
二人はいとこ同士です。
彼らは地元の人たちをあれこれと批評するのが好きで、
毎月1日にテーマを変えては批評を楽しんでいました。
それが人々の好評を博し、
二人が住む地方では、
人についての批評を「月旦評(げったんひょう)」と
呼ぶようになりました。

※「月旦(げったん)」は、
月の初めの日という意味です。


このエピソードが日本にも伝わり、
現代でも「月旦評(げったんひょう)」という
言葉が使われています。

 

曹操(そうそう)の月旦評(げったんひょう)

 

三国志でおなじみの、
中国の武将・曹操(そうそう)。
曹操は若いころに、許劭(きょしょう)のうわさを聞いて、
わざわざ自分の評価を聞きに許劭(きょしょう)のもとを訪れました。

 

「君は、平和な世の中ならば有能な役人。
乱世ならならば悪党のボスだ」

 

許劭(きょしょう)にそう告げられた曹操は、
大喜びで帰ったそうです。
曹操(そうそう)は若いころから野心家だったのですね。

曹操は中国に魏(ぎ)という国をつくった人です。
文武両道を地で行くすごい人です。

 

おわりに

 

以上、
「月旦評(げったんひょう)」
という言葉ををご紹介しました。


 読んでくださりありがとうございます。
 それでは今日はこの辺で。
 ご機嫌よう!